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代々木忠プロフィール

まずは自分が幸せになる

 自分自身を考えてみると、私は人一倍エゴが強く、自分のプライドにこだわり、人から裁かれた分だけ人をも裁いてきた男である。「目には目を」という生き方を何年も続けてきた。そしてその果てには、自分を長い間、否定しつづけてきたのだ。

 

 そんな私でさえ、自分の中に自分なりの天国を築くことができた。だから、もしこれを読んでいるあなたが今、仮に地獄を生きているとしても、あるいは将来、地獄を生きることになろうとも、それを天国に変えられないはずはない。

 

 人はだれでも自分の地獄を天国に変えることができる。ただし、天国に変えられても、人は悩みから永遠に解放されてしまうことはおそらくないだろう。それはたとえ聖人君子でさえも、悩みから解放されることはない。

 

 なぜならば、人間はつねに悩みを生みつづけているからである。ひとつの悩みを解消しても、また新たな悩みを生むことになる。これは肉体を持って生まれた人間の宿命でもある。だが、この新たな悩みを溜め込まないで、日々取り除くことこそが、天国を生きるということなのではないだろうか。

 

 自分の中に天国を築くことができると、人は他人のために何かをしたくなるものである。そして、他人のために何かをすることが、こんなに幸せなことだったんだと気づくだろう。さらには、これに勝る幸せはないとまで思えるはずである。

 

 それが人間の本質なのだと私は思う。

 

 なによりも、まず最初に自分が幸せになることである。幸せになるためには、自分が自分に心を開かなくてはならない。自分が自分に心を開くということは、本当の自分を偽らないということだ。

 

『オープン・ハート』より


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