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代々木忠プロフィール

100人以上とSEXをしたワケ

 処女膜強靭症の医大生が出演したことがあった。処女膜強靭症とは、処女膜が強すぎるため、SEXを体験した後であっても膣に指1本を入れるのがせいぜいで、それ以上大きいものを入れると痛くてたまらないという。

 

 医者の卵である彼女は、つねにキシロカインゼリーという薬を持ち歩いていた。これは大腸ガンなどの検査で肛門にファイバースコープを突っ込む際に塗る麻酔剤である。この軟膏を塗れば、彼女も男となんとかSEXができるらしい。

 

 彼女はビデオの中で、10人くらいの男性経験があると話しているが、いろいろ話を聞いてみると、実際には100人以上としていることがわかった。そのほとんどが行きずりの男だという。そこに愛はない。この人に抱かれたいという思いすら、彼女の中にはないだろう。処女膜を広げるためだけに繰り返されるSEXなのだ。

 

 これでは下半身だって拒絶反応を示すだろうし、処女膜強靭症がそれによって治るとは、私にはとうてい思えなかった。医学部にいるくらいだから、きっと彼女は知識も豊富で、頭もいいに違いない。だが、撮影中に彼女は「どうせ私なんか」という言葉を幾度も口走った。自分を卑下し、自分を愛していないのである。

 

 私は彼女の体がかわいそうだった。なぜなら、本当はしたくないSEXを何回も何回もさせられているのだ。私は医者ではないが、もし彼女の心と体が一致し、自分を本当に愛することができたなら、処女膜強靭症も快方に向かうのではないかと思った。

 

 これは彼女から聞いたことだが、処女膜強靭症を治療するのは婦人科と、そして精神科なのだという。

 

『色即是空』より


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