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深いオーガズムを初めて体験して……


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 私には先日まで5年近く付き合っている年下の彼がいました。

 告白されて付き合い始めたのですが、彼はとても誠実で優しいし、燃えるような情熱はないけど、穏やかな日々に満足している……つもりでした。しかし、心の奥でずっと燻っている不満があったのです。

 それは彼がセックスのときに目を見てくれないこと、です。

 

 私は長年の代々木監督のファンです。

 本が出れば必ず読み、「面接シリーズ」も熱心に見ています。だからセックスのときは目を見て欲しいし、お互いに心をさらけ出したい……。

 

 かくいう私も、目を見ることはできても、最後の最後で「自分を明け渡す」「思考・自我を捨てる」ということができなくて、いわゆる「中」でオーガズム(らしきもの)に達したことが数回しかありません。

 

 だから、それを克服するためにも付き合っている彼と頑張りたい! その第一段階として目を見て欲しいのです。その思いを彼に説明するのですが、いつも「恥ずかしい」とはぐらかされてしまっていました。

 私も付き合い始めの頃は、なんとか二人のセックスをもっと充実させようと、様々な努力を重ねました。しかし、ドアをノックし続けても一向に返事がないような空しさ……。

 セックスの話ばかりするのも憚られるし、それ以外の問題は特にありません。彼と重ねた月日を肯定するためにも、私はいつしかオーガズムを諦め「ま、いっか。みんなこんなもんだよね」と、自分を納得させていました。

 

 ところが……一人の男性との出会いが、そんな生ぬるい私の現状を変えました。

 

 彼は5つ上のサラリーマン。見た目はゆるキャラの「クマもん」みたいで、決してかっこよくはありません。仕事やこれまでの生き方もまるで違いましたが、しかし、興味あることがとても似ていて、打てば響くというか二人でいると時間を忘れるほど楽しいのです。なぜか昔からの知り合いのような懐かしさも感じて、私は急激に惹かれていきました。

 

 とはいえ、私は浮気ができないタイプ。今までだったら「付き合っている彼に悪い」「フラレたら気まずいし……」と考えて、気持ちを押し込めたでしょう。

 しかし、今回だけは私の内側からマグマが噴出するような、どうしようもない情熱が沸き起こったのです。「だから何!それより彼をもっと知りたい!!」という強い気持ちに突き動かされ、猛アタックを始めました。

 

 実は彼にも長年のパートナーがいました。

 私からのアプローチを受け、彼も最初は様々な葛藤のなかで悩んでいました。

 しかし私が「おもしろいよ」と渡した『つながる』を読んだことで、彼の中にある気づきが起こり、(彼は長年パートナーとセックスレス状態でした)何かが大きく変わったようです。

 

 ほどなくして私と彼は結ばれました。

 それは、まさに見つめ合ってお互いを求め合うような「目合い」で、年下の彼には悪いですが「久々にセックスをした!」という満足感で心も身体もいっぱいになりました。

 

 最初は緊張もあり、また二人とも「思考を捨てなければ……」という思考に囚われる一面もありましたが、逢瀬を重ね、どんどんお互いにのめりこんでいくにつれて、それもなくなりました。

 見つめ合って相手の心を感じ、身体を感じ、また自分自身の感情を素直に受け止め、伝え、ただただセックスに没頭する……。

 すると、今までどうしても理解できなかった「自分を明け渡す」「社会性を落として自我を捨てる」ということがどういうことなのか、ようやく理解できたのです!

 

 どんなに淫乱になっても彼なら受け入れてくれるだろうという安心感、どんなにスタイルが悪く見えても、ブスに見えても構わない、私は私であるという思い(バカみたいですが、女性にとって自分を捨てられない強硬な殻になっている大きな要因ではないでしょうか)、そしてもちろん、相手を心から愛しいと思う気持ち……。

 

 それらがないまぜになり、また激しく感じるうちに、ようやく私の思考がストンと落ち、本能が主導権を握ったことを感じました。

 

 そのとき、生まれて初めての深いオーガズムが起きたのです。

 点で感じていた気持ちよさが、ある瞬間から下腹部全体に面のように広がり、さらに身体全体に広がって、私と彼の境目がないというか、本当に溶け合うようなあたたかい感覚に包まれました。

 また、それと同時に、幸福感(多幸感)で胸がいっぱいになりました。

 その幸福感に押し出されるように、気がつけば私の目からは自然と涙が溢れ出て……。

 

 これが「つながる」ってことなんだ。

 私のかつてない高まりを彼も感じていたようで、二人して目をウルウルさせながら、

 「なんか……すごいね!」「すごい!俺も嬉しい!」と、固く抱き合いました。

 

 初めての深いオーガズムを体験したあとは私の波長が変わったのか、年下の彼とことごとくタイミングが合わなくなり(彼が忙しくなったり、急な予定が入ったり)自然と逢う回数が減っていきました。そうするうちに、キスはもちろん、触れられることも嫌になってしまい……。

 思い切って別れを切り出すと、彼からは「結婚を考えていた」と泣かれてしまいました。5年の情もあって私も泣きましたが、正直、別れたことになんの後悔もありません。

 だからといって、新しい彼とどうなるかは分かりません。でもそれでいいのです。

 これも驚きの一つですが、心から愛する人とつながる体験をすると、私が持っていた「執着」や「依存」といった気持ちが薄くなったような気がします。

 

 ちなみに……これも「つながる」体験がもたらした、初めての経験ですが……。

 彼が私の手でイキそうになっているとき、私の身体には一切触れていないのに、下腹部に今まで感じたことのない不思議な気持ちよさが押し寄せてきて一緒にイッてしまうということがあります。

 また、その逆もあり、彼が何度か果てたあとでも、私が彼の愛撫で感じ始めると、彼のモノも必ずビンビンになります(彼は「今までこんなことがなかった。不思議……」といいつつ、嬉しそうにしています)。

 お互いに呼応しあうセックスは、本当に幸せだし、楽しいし、気持ちいい。

 彼と深い関係になって半年が経ちましたが、逢うたびにお互いの魂に触れ合うような充足感を得ています。あのとき勇気を出して彼にアタックして本当によかった。

 

 長々と失礼しましたが、これが私の「○」体験でした。



深夜の美容室にて

上司に恋して…