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第6章 韓流ドラマに学ぶ恋愛術

 かつて僕の作品に出演した女の子からこんな話を聞いた。彼女は介護の資格を取り、老人介護施設で働いているのだが、ある企業が韓国に大規模な老人ホームを建設したところ、まったく経営が成り立たないのだと言う。

 

 韓国が高齢化社会に突入したのは、すでに9年前の2002年だそうである。にもかかわらず、現在、老人ホームの入居者が集まらない。儒教の教えから親を敬う姿勢が根づいていて、家族がおじいさんやおばあさんの面倒を見るのは当たり前という国なのだろう。

 

 日本も韓国も、戦後の荒廃から立ち上がり、ともに劇的な経済成長を遂げ、現在は発展も一段落した国であることは共通している。景気のいいときというか、発展途上には海外旅行に行ったり、家を建てたり、物を買ったり……と、確かにそれはそれでよかったのだけれど、それが弾けたときにいったい何が残っているのか? 老人ホームの話ひとつ取っても、韓国には今なお家族の絆が生きているように思える。

 

 僕はこれまで多くの女性の内面を覗いてきて、やはり家族の絆こそが、その人の土台なのだと思っている。人間同士の信頼関係、人を愛せるか、それ以前に自分を愛せるか……そこには幼い頃から親に愛されてきたのかどうかが深く関わっている。

 

 韓流ドラマは相変わらず根強い人気があるようだ。韓流ドラマの多くは、日本のドラマと比べて登場人物たちの感情がダイレクトに表われている。場合によっては、ちょっとクサイくらいに。だが、これも韓国においては多くの家族が機能しているからではないだろうか。

 

 それにひきかえ僕たち日本人は、自分の感情を封印する傾向が強くなってきた。多くの人たちは日常、人前で自分の喜怒哀楽をなかなか表に出さない。会社はもとより家で家族といるときにも、本当の感情を飲み込んでしまい、ずっとその状態が続いていることにさえ気がついていないのだ。実はこのとき、喜怒哀楽のエネルギー量に比例して、それを抑え込むエネルギーも同じ量だけ必要になる。なにもしていないのに疲れてしまうという人は、気づかないうちにこのエネルギーを浪費しているのである。

 

 韓流ドラマの登場人物たちが、どんな場面でどんな感情を表わしているのかを気にしながら見てみるのも、自分の気持ちを素直に表現するヒントが見つかるかもしれない。