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女性に読んでほしいコラム


第1章 なぜ「出会い」がないのか?

 昨年(2010年)11月に電通総研が発表した「結婚や恋愛に関する調査」(独身女性757人が回答)では、独身女性の7割が恋人不在、しかも5割が3年以上交際していない――という実態が浮かび上がった(時事通信社配信)。

 

 女性たちと話していても、恋愛していない人が確実に増えているのがわかる。もっとも、恋愛が減っているのはここ最近の話ではなく、10年以上前からその兆候はあった。兆候についてはおいおい書くとして、今回はどうして恋愛が減っているか――である。

 

 女性たちの話を聞いてみると、ほとんどの人が「恋愛はしたいけど、出会いがないんですよぉ」と言う。学校でも、職場でも、あるいは友人知人の輪の中にも、恋愛にまで発展する異性が見つからないと言うのだ。

 

 ネット社会は不特定多数の他者と出会う機会を一気に増大させた。にもかかわらず、なぜ本当に愛する人とは巡り会えないのだろうか?

 

 人間が社会的な生き物であるのは言うまでもないが、時代が進むにつれて「社会性」という縛りは、ますます色濃く刻み込まれるようになった。たとえばこの不況下、企業の存続が難しくなれば、個人の思惑などは二の次、三の次となり、組織の論理が最優先される。

 

 とはいえ、働いているほうも減給や降格、リストラなどはされたくないから、個人の感情はとりあえず置いておいて、組織の望む人間になろうとする。いや、そもそも仕事で個人の感情を出すなんて、社会人として未熟な者のすることだと多くの人は考える。あるいは、その会社の理不尽さに辞表を叩きつけ、気分的にはスッキリしたところで、次に勤める会社にはまたその会社なりのルールがあるわけだから、短気を起こすのはやめようと自分で自分に言い聞かせる。

 

 この傾向はなにも企業に限った話ではなく、たとえば学校という社会においても当てはまる。受験競争を勝ち抜くためには、学校の求めるもの(偏差値)を獲得しなければならず、入学試験で感情の豊かさや本能の成熟度を問われたなんていう話は聞かない。

 

 「出会い」の話だというから読みはじめたら、企業だ受験だって、ぜんぜん関係ないじゃんと思われるかもしれないが、実はこれが大アリなのだ。なぜかというと、私たちは意識するとしないにかかわらず「社会性」という縛りを受けている。それが身についてしまっている。

 

 あなたが男性を選ぶときにも、この「社会性」の影響を知らないうちに受けてはいないだろうか。

 

 ファッション、メイク、ダイエット、スキンケア……は女性誌の定番といわれるテーマである。女に磨きをかけている人は、やはりそれに見合う相手を求めがちだ。仕事についても、先ほどの話ではないが、先行き不透明な時代だからこそ、それなりの企業に正規雇用されている人のほうが何かと頼りになるかもしれない。

 

 だが、見た目がいいとか、将来性があるというのは、社会的な価値観にもとづいたモノサシである。このモノサシで探しつづけるかぎり、本当の恋愛の対象には出会えない。むろん結婚もない。なぜなら、外側ばかりを追い求め、本能の成熟度を洞察できていないからである。そんな相手は、同じようにあなたを外側で判断するだろう。つきあいはじめたとしても、長続きはしない。

 

 では、どうすれば本当に愛する人と出会えるのだろうか? それは次の〈第2章〉を読んでいただきたい。